読んで下さい。
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私は美容師歴30年の美容師です。
岐阜市で美容院経営を始めて
19年と9ヶ月になります。
息子が1歳2ヶ月の時に自分の店を出して
その1年半後に私の父が他界
その半年後に離婚。
母と息子を支えていく世帯主になったのは
32歳の時でした。
『極めて稼ぐ』
そんな言葉を書き
壁に貼り、毎日眺めて必死で働きました。
まずは稼がなくては。
家族を支えていくために。
美容師としての質を上げるために
店が流行るヒントが欲しくて
いろんなセミナーや講習に行きました。
スタッフが増え、
2人でスタートした店が6人になり
目標としていた環境や年収を手に入れました。
が、いつも不安はありました。
年齢が上がっていくと
店にも人にも新鮮さが無くなっていく。
そんな不安でした。
キャリアを積んで、、、
なんて綺麗な言葉ではなくて
体力とかいろいろ何かが変化していく不安。
38歳くらいから感じ始めていました。
人と売上のピークが横ばいから下に向いてきた時、
先の目線を変えないとあかん!と感じ
極めて稼ぐを
『極める』
に絞りました。
稼ぐのは凄く大切。
だからこそ極めるを優先し
カット技術の向上を追求しました。
有名ないろいろな美容師さんのカット講習に行きまくり
とにかく練習を繰り返す。
実践出来ない日はお風呂の中でイメージトレーニング。
経営の勉強もしなくてはと行動を起こし
お金もエネルギーも使い
動いて、本を読みあさり
情報収集して。
とにかく動いていました。
週休2日でママさん美容師が多くて
人当たりが良くて、次回予約も有って
柔らかで明るいと評判だったうちの美容院は
スタッフの技術低下に私が不安を感じていました。
段々となんか、店の中がゆるくなっている。
お客さまは笑っているけど
私の理想とする雰囲気と違う。
人柄良いと技術が。。。
そんな違和感をずーっと感じてました。
あ、
スタッフも私と共に年齢が上がっていくんや。
このままだとうちの店は
岐阜のおばちゃん美容院になるな。。。
私、そこを目指していないよ。
未来の不安が見えたら
目線をずらして考える。
美容師の基本。
シャンプーからまず、改善してみよう。
そこから、ヘッドスパの研究も始まりました。
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傍ら、私はカットをルーツ(髪の毛の根元)から考えるようになっていました。
福祉美容師として寝たきりの方をカットするには
毛先の落ちる位置でのデザイン構成だと
仕上がりスピードが間に合いません。
日常のサロンワークでは
私はひっきりなしに予約が入ります。
お客さまに聞いてみました。
なんで私にカットしてもらいたいの?と。
「だって、カトウさんだけだよ。今までの美容師さんで、誰も私の頭蓋骨の形から髪の生え方やクセを説明してくれた人はいないよ。私の頭を全部知ってくれてるでしょ。」
何人ものお客さまに、そう言われました。
『髪の毛の生えグセや毛流れのクセは、頭蓋骨の凸凹からも影響してるんだよ。』
他の美容師さんは
そんなこと言わないらしいのです。
その人の頭蓋骨の形。
その人の個性。
私はいろんな美容師さんのカット講習に行ってました。
有名な美容師さんのカットの本も
たくさんたくさん持っています。
そんな中で唯一、西田斉氏のカットの本にだけ
頭蓋骨イラストと説明が載っていました。
頭の骨格を西洋人、東洋人に分けて説明してある。
何度もそのカットの本を私は見て、
読んで、カットして、練習していました。
その頭蓋骨の記憶は
私のカット造形に知らぬ間にインプットされていたのです。
そして
シャンプーとヘッドスパ、頭蓋骨、カット
と連動して考えながら
サロンワークを行い始めていました。
毎日が、研究の日々でした。
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6年くらい試行錯誤し、研究し
44歳くらいの時から
私の考えていることは正しいのか?
と答え合わせが欲しくなり
50歳の未来を考えまくっていました。
どうしたら
美容師の教育が進化するのか。
せっかくの国家資格なのに。。
これからもっと美容師の価値や質は上がっていくべきではないのか。
私たちの仕事は
みんなを笑顔に、幸せにできるんだよね。
そのためにはまず
人が辞めない店にするには、、、
美容師として自信を持っていくには、、、
私は経営の勉強を強化しながら
カットと連動づけていく、
ヘッドスパの技を進化させていきました。
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どんなに研究しても。
どんなに毎日考えていても。
所詮、私は岐阜の普通の美容師です。
どんなにこれが良いんだよ!と伝えても
私を証明するものは、何も無い。
だったら。
確かめに行こう。
本物の人が認めてくれたら
私の考えは間違っていない。
駄目だったら、考えなおそう。
駄目だったら、勉強しなおそう。
まずは行動しないと何も進まない!
決意と覚悟をして
西田斉氏に
私に会って話を聞いてください。
と、ご連絡をしました。
(死にそうに緊張しました。だって、半年間悶々と躊躇していましたし、私からしたら、雲の上の方でしたから。西田さんは。。)
超絶多忙な西田さんは
過密スケジュールの合間をぬって
名古屋セミナーの後、
私に会って話を聞いてくださいました。
緊張のあまり、口の中がパサパサで
顔を引きつらせながら
名古屋駅を歩いていた記憶は
今でも鮮明に覚えています。
私が48歳と10ヶ月の時でした。
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昨年から
西田斉氏のBond Cutting Academyに関わらせていただき
新しい世界に身を任せ
いろいろな体験をいたしました。
昨年の9月には
フォーカシングヘッドスパスクールも開校いたしました。
今年からBond Cutting Academyの姉妹校としてフォーカシングヘッドスパスクールは認定されました。
スパスクールも1年経ち、
生徒さんのサロン売上が上がって
生徒さん自身がとても輝いています。
技と自信を手に入れたことで
生徒さんは次の行動を起こしています。
35歳前後の美容師さんが
私のスパスクールの生徒さんには多いです。
これから自分はどう進んでいくのが良いのか。
そんな問いを自分自身に始めて
見直していく年代だからなのでしょうか。
35歳くらいから。
次の時代のリーダーになっていく年代です。
どんどん考え、行動して。
これから先の価値ある未来を
創り続けるべきです。
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フォーカシングヘッドスパを理解し
そのテクニックを手に入れると
アシスタント時代のシャンプーから
お客さまの頭の骨格を理解できるようになります。
頭の骨格を理解できると
カット技術の習得スピードが速くなります。
お客さま十人十色の凸凹した頭蓋骨の個性を知ることは、これからの美容師教育に必須です。
なぜなら。
シャンプー施術が変わります。
カラーのスライスや塗布スピードが変わります。
ワインディングの指示が、骨格ベースになり
スタイリストとアシスタントのイメージ共有が明確になります。
カットの理解が変わります。
私たち美容師の技術は
お客さまの魅力を引き出すことを最優先とします。
お客さまは
『自分の個性や魅力を引き出してくれること』
を美容師に期待され、サロンにご来店されてます。
別の言い方をすると、
魅力を引き出してくれない美容師には
お客さまは魅力を感じてくれないのです。
お客さまのライフスタイルを共有し
ライフスタイルの中の一部としてヘアデザインをイメージでき、表現できること。
そして満足していただき続けること。
提案にセンスのある美容師がこれからも、もっと支持されていきます。
今までの美容師は
・毛髪を知る
・頭皮を知る
を理解していました。
これからの美容師に必要なセンスは
・頭の筋肉=張りから予測する、お客さまの「その時の」緊張などの現状把握。
・頭の骨格=指で確認し、頭蓋骨の個性が確認できること。
ヘアデザインの満足はアンチエイジングです。
アンチエイジングは健康へ繋がります。
我々美容師が自信を持って
お客さまへ美しさを提供していく。
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毎日笑顔で過ごせるように。
自分自身と深く向き合っていくことを
楽しんで
進化します。
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